全日本リトミック音楽教育研究会 愛媛支部
研修会のご案内 2024年度
日時 | 開催場所 |
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2024年12月1日(日)13:00〜16:30 | 愛媛県生涯学習センター・音楽レッスン室 |
【お問い合わせ】
支部長:樋口孝子 TEL:090-2890-2976
bbtakako2006@yahoo.co.jp
2023年度 愛媛支部研究会
9月16日(土)井上恵理先生
3年ぶりのセミナーでした。
前半のテーマは「模倣」。まず、円になり2拍子3拍子に合わせて1人ずつ花の名前を言い、それを全員で真似をしました。次は自分の名前をジェスチャーをつけて表現し、それを全員が模倣。合図やきっかけの出し方も大事でした。
次は2人組になり、向かい合って鏡のように模倣をしたり、前後になり影武者のように模倣をしました。模倣とは一緒に同じことをして、呼吸や気持ちや時間を共有するとても楽しいもの、というお話がありました。人と直接関わることのできる対面のセミナーの中でその楽しさを存分に体験することができました。また、自分の表現を模倣してもらう・共有してもらうことは、自分が承認されているという自己肯定感に繋がるので、子どものレッスンでは先生がリーダーになり子どもに模倣をさせるだけでなく、子どにもリーダーになってもらうことが大切、というお話もあり、レッスンにぜひ取り入れたいと思いました。
4人組の東西南北ゲームではさらに大人数でG線上のアリアの曲に合わせて創造と模倣を楽しむことができました。
後半は「カノン」と、ダルクローズの曲を用いての活動でした。
断続カノン、鎖のカノン、継続カノンをグループに分かれて実施しました。恵理先生の幅広い表現や他の受講生の方からたくさん刺激をうけました。
ダルクローズの曲はとても美しく、恵理先生の表現力豊かなピアノにひきこまれるようにリズムの拡大縮小やフレーズを体で表現することを楽しみました。
馬淵先生のお言葉も紹介していただきました。「リトミックで、先生と子どもの間にあるのは“ワクワク” 」今回のセミナーでのワクワクした心躍る体験を、今後の指導に活かしていきたいと思いました。
(渡部 ゆう子)
2019年度 愛媛支部研究会
9月29日(日)井上恵理先生
ラップ風の自己紹介から始まった研修会は、今日も和やかな雰囲気でスタートしました。
「ドレミの歌」を使って「体を動かす活動」を取り入れながら何ができるかな?、という課題の下、グループで音楽的要素を取り入れた動きを作りました。
一通りの発表後、どの要素をどこの部分に取り入れたか?を振り返りながら丁寧に動きを確認していきました。
次に数字唱、それぞれの音を基準にしたソラシドの即興唱を行いました。人間の持つ声の美しさ、即興的に作り出されるハーモニーの面白さに感動しました。
また「ソラシド・マーチ」の素敵な歌詞とハーモニー、みんなと交わす笑顔に、心もからだもぽっかぽかになりました。
その後「歩く」をテーマに動きに合ったピアノ演奏を一人ずつアドバイスいただきました。ピアノ演奏からもイメージを持ち楽しく歩けました。
後半はダルクローズの著「リズム・音楽・教育」の「リズム入門」を先生の解説のもと読み進めました。文章が難しく読んでもすぐに理解できなかった為もう一度読み返したいと思っています。
最後はダルクローズが30才の時に作った「民謡『スイスは美しい』による13の小さな管弦楽の変奏曲」を聴き、バリエーションの豊かさを感じました。
リトミックの3つの局面「動き」「即興演奏」「ソルフェージュ」がしっかり学べた充実した研修会でした。
(会員 両門真澄)
7月28日(日)
昨年度、馬杉知佐先生の講座を受け、絶対に次も受けたい!と、思っていました。
私には発達のゆっくりしている息子がおり、「感覚統合」という言葉は知っていたものの、その意味を深くは知りませんでした。
今回の講座でもたっぷり「感覚統合」を教えていただきました。
前半では、馬杉先生が実際されている活動を一つ一つ取り出し、その目的は何で、どこの感覚に働きかけているか。
耳馴染みのある感覚(視覚・聴覚・触角)と、耳馴染みのない感覚(固有覚・前庭覚)。それらを教わりました。
そして、それらにしっかりと働きかけていて、筋肉運動もしっかりしているのに、楽しい!それが、リトミックの素晴らしいところだと改めて感じました。
後半は、プラスティックアニメを学びました。実は、自分の身体表現の下手さ動きのパターンの少なさが恥ずかしくて苦手なプラスティックアニメ…。あぁ、憂鬱。と、思いながら(馬杉先生、すみません)受けました。
が、始まってみると、目からウロコの連続でした!モチーフは♪ドレミファソ~のみ。まずは自由に動きを付け、次の指示はシチュエーションを付けましょう。すると、動きが次から次へと湧いてきたのです!
馬杉先生の指示に従っていくと、参加者それぞれの個性が引き出され洗練されていき、心が入り、大きくなって…。
先生の言葉がまるで魔法の呪文のようでした。
今回も「一粒で二度美味しい」レッスンでした。
素敵な講座をありがとうございました。
(会員 河野佳苗)
平成30年度 愛媛支部研究会
11月23日(金)佐藤邦子先生
バイナリービートをステップしたり、ターナリービートをスイングする事でビートの感じ方、捉え方の違を体験しました。そしてトランスフォーメーションという課題の中で、同じリズムなのに全然違うニュアンスに変わる事を知りました。
3声のフォークダンス曲のメロディーを歌いながら、自分なりにバイナリー、ターナリーに分析し、ダンスステップを考えました。答えは一つではなく色々な捉え方があ理、ステップも変わり面白いと思いました。
またこの曲の和音進行で、即興唱やピアノ即興をしました。音楽の流れを途切らす事無くメロディーを作るのが難しく、ハラハラ、ドキドキでした。その上に合図で、3/4から6/8へ行ったり来たり。少しでも上手くいくと嬉しい!
子供達に音楽を奏でてレッスンを展開していく難しさを実感しているが故に、即興演奏の力をつけていく必要があるなと痛感しました。
充実した勉強会、時間を忘れ学びました。
(会員 福山尊子)
9月23日(日)
9月23日、井上恵理先生のリトミック講座がありました。今年の恵理先生のリトミックには、愛媛県内はもとより高知県、香川県、徳島県、京都府から沢山の方が受講しました。今回は、まず初めに「リトミック」はどういうことを目的とする音楽教育かと受講者に問いかけながら、じっくりと確認していきました。
その後、二人組になって様々なテンポやニュアンスの音楽の中で、歩いたり止まったり、次にグループになって自己紹介、まねっこ遊び、電車ごっこでの即時反応など、集中して音楽を聴きながら和やかな雰囲気で活動しました。
さらに、ルロイ・アンダーソンの「タイプライター」の曲をアナリーゼしました。プラスチックアニメにも通じるように、曲の構成を視覚的に表す様々なアプローチの仕方を学びました。最後に、ダルクローズ作曲の「Le Coeur de ma mie」を二人のキャラクターに別れコミュニケーションを意識して歌い、曲の和音進行に合わせ歌の即興をしました。
自然な流れでありつつ、ねらいに向かって丁寧に緻密に組み立てられたレッスンを今回も受講することができました。できるところから今後の自分の音楽活動に取り入れたいと思っています。
(会員 棟田栄子)
6月10日(日)
心配された台風の影響もほとんどなく、講座は開催されました。
馬杉知佐先生による『感覚統合を用いたリトミックレッスン』第二弾
まずは3歳児さん親子リトミックの公開講座。
「一粒で二度美味しい」がモットーの知佐先生らしく、音楽を用いて、音楽反応を通して前庭覚・固有覚に刺激を与えていきます。
その後は公開レッスンの振り返りと質疑応答。 プリントを見ながらレッスンでの動きの目的や意義が語られました。
「最近の子どもたちは、その子たちの取り巻く環境の変化により、発達障害のような症状を見せる子どもが少なくない」とのこと。 このような状況において音楽教室講師として、リトミック講師として自分には何が出来るのだろうかを考えさせられました。
最後はプラスティック・アニメ 知佐先生の動きのなんと美しいことか♡ 惚れ惚れしながら各自ペアを組んで動いてみました。 体の動かし方、コミュニケーションの取り方など、いろいろと学ぶ事が出来ました。
(会員 長谷川里美)
平成29年度 愛媛支部研究会
9月24日(日)井上恵理先生
幼児から高齢者まで、幅広く指導なさっている恵理先生の講座では、毎回、多種多様なアプローチでダルクローズプログラムに基づくリトミック指導法を、分かりやすくご指導して頂いております。
今回は、私達人間にもともと備わっている機能である声や五感を最大限に活かすところからスタートしました。これは、最近需要が増えている高齢者のリトミック指導にも繋がる有意義な研修になりました。
例えば、『あ』から始まるあいうえお順でも、そこに声や顔の表情でイメージを紡ぎだせば、そこには既に表現が出てきます。実際に声や表情、身体の動きを交えて1人ずつ自己紹介をしていきましたが、それぞれの名前の持つイメージや、その人の雰囲気まで伝わってきて、親近感が湧きました。
また、人間には、動く(二足歩行)、話す、笑う、考える、感じる、など、多くの機能がありますが、歩くことが難しい高齢者の方でも、腕を前後に振れば十分に代わりの筋肉運動になると言う事が分かりました。
最後は、全音と半音という違う性格の持つ音階の表現を模索しました。これも、前半で行った方向からアプローチしていって、それぞれのイメージを言葉、動きで表現し、二人で即興演奏をして楽しみました。
会員の皆さんとも初めて会う方ばかりでしたが、手を合わせてお互いの気持ちを探りあってるうちに、不思議と距離が近づいていくのを感じて、自然と笑みがこぼれていました。
普段、あまり意識していない顔の筋肉運動や、ピアノの弦が震えるのを触って確かめたり(触覚)、二人で声や動きを合わせるなどの感覚機能を最大限に活用する1日となりました。
(会員:松井むつき)
11月3日(金)馬杉知佐先生
秋晴れの爽やかな陽射しの中、馬杉知佐先生の講座『リトミックde感覚統合』が行われました。沢山のアプローチが多くの感覚に訴えかける。それらをあそびの中で自然に行いそこに音楽がともなう、歌が、ピアノが。目的は異なってもアプローチの仕方が違っても音楽を伴うリトミック。そう、間違いなくリトミック。タイム・スペース・エナジーが関与したこれが『感覚統合のリトミックレッスン』です。
当日はリトミックや幼児教育に携わる先生方が参加され真剣な眼差しで受講されていました。
その子に合ったレッスンを心がけることは大切ですが、やみくもにレッスンのレベルを変えたりペースを緩めればよいというものではなく、彼らには彼らに合った適切なプログラムが存在します。そして焦らず豊かな時間を共有する気持ちで取り組み、達成感を沢山「やったー!」をいっぱい体験させることが自己肯定を育てることに繋がることを学びました。
現代身近に必要性を感じながらしかし手立てに悩むこともあるこの分野に新しい風を、瀬戸の海を渡り松山に運んで下さった馬杉知佐先生に感謝申し上げます。
(会員:中條由恵)
11月23日(木)佐藤邦子先生
前半は、♪♪♩ という単純なリズムを「わたし」という言葉とし、それぞれがどのような「わたし」かをニュアンスを持って表現する事から始まり、最終的には♪♪♩ を4拍子のリズムパターンの中で、即興的にメロディを繋いで作っていくという内容でした。偶然に出来上がる重唱のからみは、大変気持ち良く、心踊るものでした。
又、後半は、絵本「あのね、サンタさんの国ではね」を使い、サンタさんの一年の仕事を一人ひと月づつ、そのテーマを使い、指導案を作って発表しました。それぞれの普段の対象者をイメージした指導案は、とても興味深く、良い刺激を頂きました。
4時間余りの研修でしたが、単純なモチーフを使い、そこにいかに、イメージを持たせ、どう表現していけばよいのか、自分の感性をとことん磨かせようとされる佐藤先生の熱意溢れるご指導に、改めて自分自身の指導の際の指針にしなければと思いました。
又お会いできることを楽しみにしております。
ありがとうございました。
(会員:松岡知子)
どの研究会もとても充実していて新しい発見がたくさんありました。
三人の先生方、楽しい研究会をありがとうございました。