子ども達のためによい教師を目指し、 よい音楽とリトミックを学び伝えようとする研究団体です。

北大路 範子

北大路 範子

本部指導講師:北大路 範子

<エピソード>
私は現在、1歳児から大人の方までリトミックを指導させて頂いております。
子ども達のクラスをレッスンする中で、ふと(私が子どもだった頃は、このクラスの誰に似ていたかしら?)と想像してしまう事があります。そうすると、必ず私っぽいタイプの子どもが見つかります。

幼少期の私は、幼稚園でのイベントの行進で、緊張していつも手足が一緒になってしまう子どもでした。後から、先生がそんな私を見てクスクスと笑っていたと母親に言われ、とても恥ずかしく傷付いた思い出があります。リトミックの課題で言えば「分離」が最も苦手で、自分の手足が思うようにならない、不器用な子どもだったのです。

でも家では、レコードをかけては自由に想像の世界へ羽ばたき、音楽に合わせて表現する事が大好きでした。なかでも大好きだったのはスッペの「軽騎兵序曲」です。家中のドアを開け放ち、走ったりギャロップして回り……傷ついた兵士になりヨロヨロし、再び立ち上がる……。多分、こんな遊びが私のリトミックの原点になっているのだろうと思います。

私の身心を自由に解き放つ音楽の力!
それを自分で感じたまま動く喜び!

後にリトミックと出会い、それを学べた事が、私にとってどれ程素晴らしい意味のある事だったのかは言うまでもありません。

リトミックをレッスンしながら、たまに「先生、間違えてる〜!」と子どもたちに言われ「キャ〜!」と笑いながら返す事があります。
そんな時こそ、クラスの中にいる私に似ている誰かさんに「大丈夫だからね、安心して!」と秘かに想いを伝えている私なのです。

<プロフィール>
国立音楽大学教育音楽学科リトミック専攻卒業。酒井徹氏に師事し、カーネギーメロン大学(米)よりダルクローズ・リトミック国際サーティフィケイト及びダルクローズ・リトミック国際ライセンス取得。その後も国内、海外の講習会で研鑽を積む。現場での経験を活かした子どもへのアプローチが好評で、各地で講習会講師として活躍中。
キャロル・リトミックスクール主宰。
浜松ダルクローズ研究会講師。
全日本リトミック音楽教育研究会理事・同本部指導講師。

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